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inCAD Library テーマ別特集 位置決め部品と使用事例

【位置決めとは…】

基準側となるものにワーク/治具などの移動を拘束し、位置関係を精度よく保つこと

一方
固定基準側となるもの…(位置決め治具など)
他方
固定基準側に位置決めされるもの…(ワークなど)
【拘束の方法】

<3方向拘束>:空間上の位置は3つの方向からなりますが、この3つの方向への移動を拘束する方法

  • 3面拘束 ⇒ 固定面で位置決め
  • 1面と2線 ⇒ 穴で位置決め
  • 2面と1点 ⇒ 調整点・面で位置決め

<2方向拘束>:丸物ワークや長尺ワークの位置決めの場合など、2つの方向の規制だけでも良い場合に使用

  • 2面 ⇒ 固定面で位置決め(肩当)、V溝で位置決め(Vキャッチ)
  • 2線 ⇒ V溝で位置決め(Vブロック)

2. 調整点/面で位置決め

ボルト/ねじを回し、その先端で位置決めする方法

調整ねじ/位置決めボルトと、位置決め調整ねじ用ブロックを組み合わせて使用

■主な使用場面:
  • ・位置決めの基準面が必要な場合
  • ・シリンダ移動端のストッパとして
設計上のポイント!
  • ・調整ねじは位置決め後に緩まないようにナットで固定
  • ・調整ねじの先端部は変形や磨耗を抑える為に、SUS304材以外の鋼材では、
    硬度45HRC程度以上の熱処理をすることが好ましい
  • ・調節ねじの先端と接触するワーク側の対向面は平面精度が良く、かつ、硬い材料であることが好ましいため、
    対向面にストップピンを挿入するのが好ましい
  • ・位置決め調整ねじを2本用いることで、長いワークの平行精度の調整を効率的に行うことが可能

使用事例

  1. 1. 調整ねじ・位置決めボルト
  2. 2. 調整ねじ・位置決めボルト、位置決め調整ねじ用ブロック

使用部品

1. 調整ねじ/位置決めボルト
タイプ名 調整ねじ
-六角穴付-
調整ねじ
-スパナ溝付-
調整ねじ
-スパナ溝六角穴付-
調整ねじ
-ローレットノブ付き-
調整ねじ
-六角ボルト-
位置決めボルト
-頭部R-
位置決めボルト
-先端R-
ストッパボルト
ノーマル
 
特徴 基本形状
長さ1mm指定可
スパナ溝付 スパナ溝

六角穴付
手で調整可能 六角ボルト

六角穴付
先端がRになっている
ので位置が出し易い
調整部が小径のため、
狭い部分の位置決め可
当たり面がフラットな
ため、へたりが少ない
先端部 ねじ ボルト ねじ ボルト
先端形状 R フラット
調整部
形状
六角穴 スパナ溝 六角穴+スパナ溝 ローレット(手) 六角穴+六角ボルト 六角ボルト
納期 選択寸:
在庫品 翌日出荷
指定寸:
5日目出荷
在庫品 翌日出荷 3日目出荷 在庫品 翌日出荷 2日目出荷
2. 位置決めブロック
  スタンダード形状
タイプ ザグリ穴 ザグリ穴+タップ ザグリ穴
H H: ~20 H: ~30 H: ~20 H: ~50 H全体高さ/2
規格図
特徴 ザグリ穴付きタイプ。H寸が20までのコンパクトなタイプと、
30までの標準タイプの2種類
ザグリ穴、およびタップ付きタイプ。上下部両方からの取り付けが可能
H寸が20までのコンパクトなタイプと、50までの標準タイプの2種類
H寸が全体高さの1/2タイプ
他タイプより短納期・低価格を実現
納期 H寸選択:
在庫品 翌日出荷
H寸指定:
3日目出荷
3日目出荷
3日目出荷 在庫品 翌日出荷
  ブラケット
タイプ 六角 ボルト
 
特徴 ・省スペース
・ボルト1本で固定可能
・省スペース
・取り付け時に高さの調整が可能
納期 3日目出荷
  L字 T型 側面ザグリ穴 2穴
縦調整 横調整 下面取り付け
規格図
特徴
  • ・取り付けねじを短くすることができる
  • ・縦方向は省スペース可能
  • ・取り付けねじを短くすることができる
  • ・横方向は省スペース可能
  • ・取り付けねじを短くすることができる
  • ・横方向は省スペース可能
調整部の両側から
取り付け可能
側面ザグリ穴で、ワークのベースの側面に取り付けが可能 調整ねじ・ショックアブソーバー両方の取り付けが可能
納期 3日目出荷 5日目出荷