(!)Internet Explorer 11は、2022年6月15日マイクロソフトのサポート終了にともない、当サイトでは推奨環境の対象外とさせていただきます。

断熱板一覧

ミスミ断熱板の種類、特性比較及び使用環境

特性値
グレード スタンダード 耐熱 高強度 高温耐久 紙ベーク 布ベーク
標準 板厚高精度 標準 板厚高精度
標準タイプ HIP HIPH HIPX HIPP HIPC
A・B寸指定
タイプ
HIPS HIPHS HIPXS HIPXTS HIPLS HIPGTS HIPPS HIPCS
ボルト穴付
タイプ
HIPS−
4H,6H
HIPHS−
4H,6H
HIPXS−
4H,6H
HIPXTS−
4H,6H
HIPLS−
4H,6H
HIPGTS−
4H,6H
HIPPS−
4H,6H
HIPCS−
4H,6H
穴加工付
タイプ
HIP−
□□□□
HIPH−
□□□□
HIPX−
□□□□
HIPXT−
□□□□
HIPL−
□□□□
HIPGT−
□□□□
HIPP−
□□□□
HIPC−
□□□□
耐熱性 5 9 4 9 3 3
断熱性 5 2 6 7 9 8
曲げ強さ 5 3 10 6
圧縮強さ 5 3 10 8 6 5
衝撃強さ 5 4 10 9 5 6
加工性 5 5 3 5 9 9
エコノミー性 5 8 3 2 10 9
破壊温度
(注1)
400℃ 700℃ 300℃ 500℃ 180℃ 180℃
推奨使用
温度(注2)
220℃以下 500℃
以下
180℃以下 400℃以下 100℃
以下
100℃
以下
(注1)「破壊温度」とは炭化開始、崩壊、溶融を表します。必ず「推奨使用温度」以下でご使用ください。
(注2)「推奨使用温度」とはある程度長期間使用しても急激な品質の低下のない温度を表します。

材料物性

断熱板素材グレード スタンダード 耐熱 高強度
項目 単位 HIP□ HIPH□ HIPX□
一般的性質 比重 2.0~2.2 2.0~2.2 1.8
吸水率 % 2~5 4~6 0.03
電気的性質 ※体積抵抗率 Ω−cm 4h/150℃ 2.0×1014 1.0×1012 2.0×1015
100h/25℃/90%RH 3.0×109 1.0×107 1.0×1014
貫層破壊電圧 kV/mm 5~7 3 27
表面抵抗 Ω 2.0×1015
機械的性質 曲げ強さ (国際単位)MPa 98~147 44~54 400~500
kgf/cm2 1000~1500 450~550 4000~5000
圧縮強さ (国際単位)MPa 147~294 117~147 500~580
kgf/cm2 1500~3000 1200~1500 5000~5800
衝撃強さ
(シャルピー衝撃)
(国際単位)J/cm2 1.4~1.5 1.0~1.1 9~10
kgf・cm/cm2 14~15 10~11 90~100
熱的性質 膨張率 I/℃ 6.6×10−6 9.0×10−6 1.6×10−4
熱伝導率 (国際単位)W/m・K 0.71 1.21 0.59
cal/cm・sec・℃ 1.7×10−3 2.9×10−3 1.4×10−3
kcal/h・m・℃ 0.61 1.04 0.50
比熱 (国際単位)J/g・K 1.08 0.92 1.15
cal/g・℃ 0.26 0.22 0.28
対アーク性 sec 180 240 180
主成分 主材料 無機材(ホウ酸塩系バインダー) 無機材(リン酸塩系バインダー) 有機材(超耐熱エポキシ樹脂)
主基材 ガラス繊維 ガラス繊維 ガラス繊維

断熱板素材グレード 高温耐久※ 紙ベーク 布ベーク
項目 単位 HIPL□ HIPG□ HIPP□ HIPC□
一般的性質 比重 1.95~2.05 2.0~2.1 1.4 1.4
吸水率 % 0.05~0.06 0.1 0.5~0.6 0.9~1.4
電気的性質 ※体積抵抗率 Ω−cm 4h/150℃ 5.7×1016 1.0×1015 3.0×109 4.0×108
100h/25℃/90%RH 8.2×1015 1.0×1013 9.0×108 5.0×107
貫層破壊電圧 kV/mm 9~10 24~30 13~20
表面抵抗 Ω 3.0×1016 5.0×1010 9.0×108
機械的性質 曲げ強さ (国際単位)MPa 147 120~130
kgf/cm2 1400~1500 1200~1300
圧縮強さ (国際単位)MPa 440~461 420~480 294~392 245~294
kgf/cm2 4500~4700 4200~4800 3000~4000 2500~3000
衝撃強さ
(シャルピー衝撃)
(国際単位)J/cm2 6.0 2.5 1.88 2.10
kgf・cm/cm2 61.7 25.5 18.9 21.2
熱的性質 膨張率 I/℃ 2.6×10−5 2.3×10−5 1.6×10−4 0.6×10−4
熱伝導率 (国際単位)W/m・K 0.24 0.3 0.21 0.38
cal/cm・sec・℃ 0.58×10−3 0.7×10−3 0.5×10−3 0.9×10−3
kcal/h・m・℃ 0.21 0.26 0.18 0.32
比熱 (国際単位)J/g・K 0.99 0.90 1.60 1.30
cal/g・℃ 0.24 0.22 0.38 0.31
対アーク性 sec 345
主成分 主材料 無機材(ケイ酸塩系バインダー) 無機材(ケイ酸系バインダー) 有機材(フェノール樹脂) 有機材(フェノール樹脂)
主基材 ガラス繊維 ガラス繊維 クラフト紙 綿布
注)記載の数値は測定値の一例で、保証値ではありません。
※ 体積抵抗率の上段は4h/150℃、下段は100h/25℃/90%RH後に常温で測定したものです。
※ 実際のご使用に際しては、機械強度の温度特性(PDF (121KB)の特性グラフ)をご参照ください。
※ 高温耐久グレードは、製造元の異なる2製品の取扱いとなります。
SDS(MSDS)をご参照ください。

断熱板の加工方法と注意点


①加工の際、粉塵を集塵機で吸引し、粉塵が飛散しないようご注意ください。
ガラス繊維を含んでおりますので、粉塵が目・皮膚などに付着した場合や
粉塵を吸入・誤飲下した場合等は、人体への影響を生じることがあります。
また、機械に付着すると精度が悪くなることがあります。
②ドリル等の穴抜けの際には割れが発生しやすいので注意が必要です。
③積層成形品ですので、タップ加工、3次元加工には不適です。

加工条件
旋削 フライス 穴あけ
工具 超硬
(K−10)
超硬
(K−10)
超硬
(K−10)
切削速度V(m/min) 刃物大~刃物小
45~200
刃物大~刃物小
100~300
刃物大~刃物小
120~350
回転数(rpm) 刃物大~刃物小
50~1000
刃物大~刃物小
300~1000
φ2キリ 1000~1500
φ5キリ 500~1000
切込(mm) 0.5~0.3 0.5~2.0
送り(mm/回転) 0.1~0.2 0.1~0.2 0.1~0.5
記載の数値はあくまで参考値です。

使用上の注意

①ボルトの締めすぎにより、割れることがありますのでご注意ください。
②水等が直接かかる場所での使用は避けてください。水分を含んだ断熱板は温度上昇にともないクラックが入ったり、著しい性能の低下をまねくことがあります。
③300℃を超えての使用(耐熱グレード)で初期発煙及び若干の臭気がありますが、品質には影響ありません。
④断熱板の特性グラフ(耐久データ)はPDF (121KB)をご参照ください。
SDS(MSDS)は、ホームページに掲載しています。

使用例