リニアシャフト 技術サポート情報 | MISUMI(ミスミ)

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リニアシャフト 技術サポート情報

シャフトの追加工や寸法公差、材質など、シャフトの選定に役立つ情報をご確認いただけます。
以下の目次一覧から見たい情報をクリックすると該当の情報にジャンプします。

目次

シャフト選定手順

シャフトの選定手順や選定に役立つ情報を体系的にご確認いただけます。

1. 基本形状・軸端形状を選ぶ

リニアシャフト」ラインナップページにて以下のように基本形状や軸端形状を選択してください。

図
矢印

2. 軸はめあい(軸公差)・軸端部直角度を選ぶ

同じように軸公差・軸端部直角度を選ぶ。

■軸公差

図

軸公差がh7,h9の場合は
回転軸」ラインナップから選定ください

回転軸とシャフトの違いはこちらをご確認ください

D公差f8、焼き入れなしも提供しています。

■軸端部直角度

図

<精密シャフトの場合>
・直角度: 0.03
・同軸度(おねじ・段付タイプ): φ0.02

<スタンダードタイプの場合>
・直角度:0.2
・同軸度:φ0.1

精度基準についてはこちらをご確認ください

矢印

3. 材質・熱処理・表面処理を選ぶ

同じように材質・熱処理・表面処理を選ぶ。

■材質

図

ミスミのリニアシャフトはすべて炭素鋼とステンレス鋼です
・SUJ2相当
・S45C相当
・SUS304
・SUS440C又は13Cr系ステンレス

■熱処理

図

ミスミが提供する高周波焼き入れリニアシャフトは、58HRC以上の硬度のSUJ2相当および56HRC以上の硬度を有するSUS440C又は13Cr系ステンレスです

カタログの硬度欄に記載がない製品は、焼きが入っていません

焼き入れの詳細についてはこちらをご確認ください

■表面処理

図

焼き入れに加え、硬質クロムメッキを施すことで材料の耐摩耗性がさらに高まります

硬質クロムメッキは焼き入れ処理しない金属にも適用できます

ミスミは低温黒色クロムメッキ品(SUJ2相当)も提供しています

矢印

4. サイズを選ぶ

D寸やL寸など必要なサイズを決める。

図

ご希望の仕様を満たす製品が選択できない、見つからない場合

カタログ規格外サービス」にてお見積ください。

矢印

5. 追加工を選ぶ

図

追加工の詳細についてはこちらをご確認ください

希望の追加工が可能か否かはシャフトの種類とサイズによります

ご希望の仕様を満たす製品が選択できない、見つからない場合

カタログ規格外サービス」にてお見積ください。

ご不明点がある場合「リニアシャフト よくある質問」をご覧いただくか、

お問い合わせ窓口」までご連絡ください。

追加工・公差変更

シャフトの追加工や公差変更などについて、分かりやすく紹介しています。
追加工でできること、できないことをご確認いただき、できないものに関しては「カタログ規格外サービス」までお見積ください。

シャフトの追加工、公差変更について

イメージ 追加工カテゴリ 追加工詳細
図 長さ単位の変更 L寸指定を1mm単位から0.1mm単位に変更する
図 公差変更 L寸公差を
精密にする
外径g6公差をh5公差に変更する
(パイプシャフトのみ)
図 スパナ溝追加 スパナ溝を1箇所つける
スパナ溝を2箇所つける
SCのスパナ溝の他にスパナ溝をつける
図 平面取り追加 1箇所平面取り追加
2箇所平面取り追加
段部平面取り追加
90度平面取り1箇所追加
90度平面取り2箇所追加
図 V溝追加 V溝1箇所追加
V溝2箇所追加
図 キー溝追加 キー溝1箇所追加
キー溝2箇所追加
図

図

図
ねじ部変更 おねじを細目にする
(ベアリングナットの細目ピッチ)
(シリンダの細目ピッチ)
めねじを細目にする
逃げ溝追加工
めねじ有効長X3に変更

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■長さ単位の変更

追加工内容 画像 追加工コード 指定方法 指定例 適用条件 1追加工あたりの
料金(円)
L寸指定を1mm単位から0.1mm単位に変更する 図 LKC ①型番の末尾に「LKC」と記載
②寸法を0.1mm単位で指定
SFJ12-100.2-LKC 指定できる商品ととできない商品があります。詳細は商品詳細ページをご確認ください 400

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■公差変更

追加工
内容
画像 寸法 追加工
コード
指定方法 指定例 適用条件 1追加工
あたりの
料金(円)
L寸公差を
精密にする
図 - LKC ①型番の末尾に「LKC」と記載
②L寸法を0.1mm単位で指定

長さに応じ以下の寸法公差になります。

  • L<200のとき±0.03mm
  • 200≦L<500のとき±0.05mm
  • L≧500のとき±0.1mm
SFJ12-100.2-LKC 指定できる商品ととできない商品があります。詳細は商品詳細ページをご確認ください 400
外径g6公差をh5公差に変更する
(パイプシャフトのみ)
図 図 DKC 型番の末尾に「DKC」と記載 SPJ12-100-DKC パイプシャフトのみに適用可 400

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■スパナ溝追加

追加工
内容
画像 寸法 追加工
コード
指定方法 指定例 適用条件 備考 1追加工
あたりの
料金(円)
スパナ溝を
1箇所つける
図 図()内のD寸は軸端加工フリータイプのみ適用 SC ①型番の末尾に「SC」と記載
②その後ろに左端面からの距離を1mm単位で指定
SFJ12-100-SC5
(ストレートタイプ)
  • SC=指定1㎜単位
  • SC+ℓ1≦L
  • SC≧0
  • D6以上に適用可能
  • WSCとの併用不可
- 400
スパナ溝を
2箇所つける
図 WSC ①左端面からの距離を「WSC」として1mm単位で指定
②右端面からの距離は「X」として1mm単位で指定
SFJ12-100-WSC12-X8
(ストレートタイプ)
  • WSC, X =指定1㎜単位
  • WSC+X+ℓ1x2<L
  • WSC≧0, X≧0
  • D6以上に適用可能
  • 同一平面上での加工不可
  • SC・SXとの併用不可
同一直線上で見た場合、加工位置に±2°の位相を生じることがあります。 800
SCのスパナ溝の他にスパナ溝をつける 図 図 SX ①左端面からの距離を「SC」として1mm単位で指定
②右端面からの距離は「SX」として1mm単位で指定
SFPG12-100-F10-P10-M4-SC12-SX10
(片端段付きめねじスパナ溝付き)
  • SC,SX=指定1㎜単位
  • SC+SX+ℓ1x2<L
  • SC≧0, SX≧0
  • D6以上に適用可能
  • スパナ溝付のみ選択可
  • 同一平面上での加工不可
  • WSCとの併用不可
同一直線上で見た場合、加工位置に±2°の位相を生じることがあります。 400

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■平面取り

追加工
内容
画像 寸法 追加工
コード
指定方法 指定例 適用条件 備考 1追加工
あたりの
料金(円)
1箇所平面取り追加 図 図 FC ①平面取りの長さを「FC」として1mm単位で指定
②右端面からの長さを「A」として1mm単位で指定
SFJ12-100-FC10-A8(ストレートタイプ)
  • FC,A(E)=指定1㎜単位
  • D≦30:FC≦5×D
  • D≧35:FC≦3×D
  • A(E)=0またはA(E)≧2
  • FCの指定位置は、商品により基点が変わります。詳細は商品詳細ページでご確認ください。
  • WFCとの併用不可
- 200
2箇所平面取り追加 図 WFC ①平面取りの長さを「WFC」として1mm単位で指定
②左端面からの長さを「A」として1mm単位で指定
③右端面からの長さを「E」として1mm単位で指定
SFJ12-100-WFC10-A8-E20
  • WFC,A,E=指定1㎜単位
  • D≦30:WFC≦5×D、
  • D≧35:WFC≦3×D
  • A(E)=0またはA(E)≧2
  • 同一平面上での加工不可
  • FCとの併用不可
Aは左端、Eは右端からの距離 400
段部平面取り追加 図 図 LFC
RFC
①「LFC」と「RFC」の長さを1mm単位で指定
②左端面からの長さを「A」として1mm単位で指定
③右端面からの長さを「E」として1mm単位で指定
SFAC12-100-F10-P10-LFC10-A8
(片端段付きタイプ)
  • LFC(RFC)+A(E)≦F(T)
  • D-M(N)≧1
  • 同一平面上での加工不可
Aは左端、Eは右端からの距離 LFC:200
RFC:200
90度平面取り1箇所追加 図 図 RC ・左端面からの長さを「RC」として1mm単位で指定 SFJ12-100-RC
10(ストレートタイプ)
  • RC=指定1mm単位
  • RC+b1≦L
  • RC≧2
  • D=10~30適用
  • WRCとの併用不可
  • 精密タイプは適用外
RCは左端からの距離 500
90度平面取り2箇所追加 図 WRC ①左端面からの長さを「WRC」として1mm単位で指定
②右端面からの長さを「Y」として1mm単位で指定
SFJ12-100-WRC10-Y10
(ストレートタイプ)
  • WRC=指定1mm単位
  • WRC+b1≦L
  • WRC(Y)≧2
  • D=10~30適用
  • 同一平面上での加工不可
  • RCとの併用不可
  • 精密タイプは適用外
WRCは左端、Yは右端からの距離 1000

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■V溝

追加工
内容
画像 寸法 追加工
コード
指定方法 指定例 適用条件 備考 1追加工
あたりの
料金(円)
V溝1箇所追加 図 図 VC 左端面からの長さを「VC」として1mm単位で指定
(溝の中央までの長さを指定)
SFJ12-100-VC8
(ストレートタイプ)
  • VC=指定1mm単位
  • VC>W
  • D=6以上適用
  • パイプシャフトのVCとは異なります。
D寸によってWの値が変わります。VCの指定時はご注意ください。 200
V溝2箇所追加 図 WVC ①左端面からの長さを「F」として1mm単位で指定(溝の中央までの長さを指定)
②左側の溝の中央から右側の溝の中央までの距離を「WVC」として1mm単位で指定
SFJ12-100-WVC
90-F8(ストレートタイプ)
  • WVC,F=指定1mm単位 
  • F>W
  • D=6以上適用
  • パイプシャフトのWVCとは異なります。
D寸によってWの値が変わります。FやWVCの指定時はご注意ください。 400

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■キー溝

追加工
内容
画像 寸法 追加工
コード
指定方法 指定例 適用条件 備考 1追加工
あたりの
料金(円)
キー溝1箇所追加 図 図 KC ①左端面からの長さを「KC」として1mm単位で指定
②キー溝の長さを「G」として1mm単位で指定
SFJ12-100-KC10-G10
(ストレートタイプ)
  • KC・G=指定1mm単位
  • b≦G≦30、G≦L/3
  • L>500:2≦KC≦L/3
  • L<500:2≦KC≦500
  • G≦L/3
  • M×2<KC+F
  • 片端・両端段付めねじタイプのみ M×2<KC+F
  • D=12・16・20・25・30のみ適用
  • 精密タイプは適用外
KCの指定位置は商品により基点が変わります。詳細は商品詳細ページでご確認ください。 500
キー溝2箇所追加 図 図 WKC ①左端面からの長さを「KC」として指定
②キー溝の長さを「G」として1mm単位で指定
③右端面からの長さを「WKC」として指定
④キー溝の長さを「C」として1mm単位で指定
WKC10-C8-KC10-G10
KC・WKC・G・C=指定1mm単位
  • b≦G(C)≦30、G(C)≦L/3
  • L>500:2≦KC(WKC)≦L/3
  • L<500:2≦KC(WKC)≦500
  • G+C≦L/3
  • M×2<KC+F
  • 片端・両端段付めねじタイプのみ M×2<KC+F
  • D=12・16・20・25・30のみ適用
  • WKCの2箇所溝は、同一平面上での加工不可
  • 精密タイプは適用外
1000

*キー溝加工付きは回転軸ラインナップに多数取り揃えております。

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

■ねじ部変更

追加工
内容
画像 追加工
コード
指定方法 指定例 適用条件 備考 1追加工
あたりの
料金(円)
おねじを下表の細目ねじにする
(ベアリングナットの細目ピッチ)
(シリンダの細目ピッチ)図

図

図
PMC
PMS
QMC
QMS
MMC
MMS
NMC
NMS
【ベアリングナットに対応する細目追加工】
  • 左端を「PMC」、右端を「QMC」と指定
  • おねじの逃げ溝加工を行う場合は左端を「MMC」、右端を「NMC」と指定

【シリンダに対応する細目追加工】
  • 左端を「PMS」、右端を「QMS」と指定
  • おねじの逃げ溝加工を行う場合は「MMS」、「NMS」と指定
SFAN12-100-F20-B12-PMC6
(片端おねじタイプ)
例)D20、ベアリングナットの細目ねじピッチ1.0のM15希望の時おねじの径パラメータP・Qを取り、追加工型番に変更する。
  • PMC・QMC・MMC・NMC
    →ベアリングナットに対応
  • PMS・QMS・MMS・NMS
    →シリンダに対応
  • M或いはNで始まる追加工
    →おねじ逃げ加工を行う
- PMC・PMS・MMC・MMSは左側
QMC・QMS・NMC・NMSは右側
300
めねじを下表の細目ねじにする
図

図 MSC
NSC
JSC
①左側のめねじに対して追加する場合「MSC」を指定

②右側のめねじに対して追加する場合「NSC」または「JSC」を指定
SFJT12-100-MSC8
(片端めねじタイプ)
例)D20、
(細目ねじピッチ1.5のM14希望の時)
  • D=12以上適用
  • 精密タイプは35以上適用外
MSCは左側、NSC、JSCは右側 300
逃げ溝追加工 図 PC
QC
①左側のおねじに対して逃げ溝加工を追加する場合「PC」を指定

②右側のおねじに対して逃げ溝加工を追加する場合「QC」を指定
PSFCN12-100-F20-B12-P6-PC
(全長表面処理片端おねじタイプ)
PC
QC
  • M=6以上適用
  • D=Q, D=P 適用外
逃げ溝加工寸法詳細
図

- 無料
めねじ有効長をM×3に変更 図 MD
ND
①左側のめねじに対して適用する場合「MD」を指定

②右側のめねじに対して適用する場合「ND」を指定
SFJT12-100-MD6
(片端めねじタイプ)
MをMD・NをNDに変更
  • D=10~30かつ、M(N)=6~20適用
  • 片端めねじ:MD×3.5+4≦L
  • 両端めねじ:MD×3.5+4+ND×3.5+4≦L
めねじ部の有効長をM(N)×3に変更します。
MDは左側、NDは右側
MD:200
ND:200

*シャフトの種類によっては適用のできない追加工があります。

*追加工が適用できない場合、または上記に記載以外の追加工はすべて「カタログ規格外サービス」をご利用ください。

寸法公差

■精度基準

真円度・真直度・L寸精度
真直度測定方法

■外径g6・h5のシャフト(焼き入れ)

D部の真円度

単位:mm

D 真円度 M
を超え 以下
2 13 0.004
13 20 0.005
20 40 0.006
40 50 0.007

L寸の公差

単位:mm

寸法 寸法公差
を超え 以下
2 6 ±0.1
6 30 ±0.2
30 120 ±0.3
120 400 ±0.5
400 1000 ±0.8
1000 1500 ±1.2

真直度

単位:mm

D L 真直度 K
3・4 条件なし (L/100)×0.05以下
5 条件なし (L/100)×0.03以下
6~50 100以下 0.01以下
100を超え (L/100)×0.01以下

■外径f8のシャフト(焼きなし)

D部の真円度

単位:mm

D 真円度 M
を超え 以下
5 10 0.011
10 18 0.014
18 30 0.017
30 50 0.020

L寸の公差

単位:mm

寸法 寸法公差
を超え 以下
3 6 ±0.1
6 30 ±0.2
30 120 ±0.3
120 400 ±0.5
400 1000 ±0.8
1000 1500 ±1.2

真直度

単位:mm

条件 真直度 K
L
L≦100 0.025以下
L>100 (L/100)×0.025以下

回転軸との違い

・リニアシャフトと回転軸用シャフトの仕様比較

■基本仕様

仕様 シャフト 回転軸
材質 SUJ2相当
SUS440Cまたは
13Cr系ステンレス
S45C相当
SUS304
S45C相当
SUS304
SCM435
焼き入れ 高周波焼き入れ - - 硬度30~35HRC
外径公差 g6/h5 f8 g6/h9/h7 g6
表面処理 メッキ無
硬質クロムメッキ
低温黒色クロムメッキ
無電解ニッケルメッキ(全長表面処理タイプ)
硬質クロムメッキ メッキ無
四三酸化鉄皮膜
無電解ニッケルメッキ
四三酸化鉄皮膜
無電解ニッケルメッキ

※硬質クロムメッキは加工部にメッキ層が残りません。詳しくはこちらをご確認ください

■追加工

追加工名称 シャフト 回転軸
L寸公差変更 L<200  ⇒L±0.03
200≦L<500 ⇒L±0.05
L≧500  ⇒L±0.1
L<500  ⇒L±0.05
L≧500  ⇒L±0.1
L≧800は適用不可
スパナ溝追加工 2箇所まで指定可能 1箇所まで指定可能
平面取り 2箇所まで指定可能 3箇所まで指定可能
2面取り追加工 2箇所まで指定可能
角度指定:固定
1箇所まで指定可能
角度指定:15度単位で指定可能
V溝追加工 2箇所まで指定可能 -
キー溝 2箇所まで指定可能
段部への加工:不可
4箇所まで指定可能
段部への加工:可
おねじ細目ねじ変更 2種類 1種類
めねじ細目ねじ変更 1種類 -
逃げ溝追加 M6~M30 M3~M30
めねじ深さ変更 可能 可能
止め輪溝 2箇所指定可能
(追加工ではなく止め輪付タイプとなります)
D部2箇所、段部それぞれ1箇所 併用可
スリットカム用溝 - 1箇所まで指定可能
同軸度変更 - 可能
おねじ左ねじ変更 - 可能
すり割り溝追加 - 1箇所まで指定可能
C面取り幅変更 - 可能

硬度・表面処理の注意点

■加工部の硬度低下について

・母材焼き入れ後に加工をいたしますが、加工のための焼きなましにより硬度低下の可能性があります。

※低下後硬度:10~40HRC程度

■硬度低下範囲

・加工部から10mm

焼き入れ画像1

■焼きなましによる硬度低下加工部

・おねじ ・段付 ・止め輪溝 ・キー止め溝 ・テーパ ・六角穴 ・スパナ溝 ・めねじインロー
・止めねじ用溝 ・キー溝 ・平面取り ・90度平面取り ・V溝

■めねじの硬度低下条件

めねじは材質や選定条件により硬度低下の条件が異なります。
SUS440Cまたは13Cr系ステンレス:めねじ部分は硬度低下します。
SUJ2相当:下記条件の場合、めねじ部分が硬度低下します。
       ・M≧D/2の場合 ・RCのねじ ・めねじ2穴タイプ
※硬度低下が発生しない全長硬度保証シャフト(片端めねじ/両端めねじのみ)のご用意もございます

■キリ穴付きタイプの硬度低下範囲

キリ穴付きタイプは材質により焼きなまし硬度低下の範囲が異なります。
⇒SUJ2相当:加工部含め、端より20mm程度
⇒SUS440C又は13Cr系ステンレス:加工部含め、端より30mm程度

焼き入れ画像2

※キリ穴加工付近は焼きなましによる変形のため、外径が公差より外れる場合がございます。

■焼き入れの有効硬化層深さ

有効硬化層深さは外形寸法や材質の違いにより異なります。

外径 D 有効硬化層深さ
SUJ2相当 SUS440C/
13Cr系ステンレス
3 0.5以上 0.5以上
4
5
6~10
12・13 0.7以上
15~20 0.7以上
25~50 1.0以上

■硬質クロムメッキおよび加工部のメッキ層ついて

・硬質クロムメッキは母材表面処理後に加工をするため、加工部にメッキ処理はありません。
・下記の例の場合、「///部」のみが硬質クロムメッキ部となります。

焼き入れ画像3 例)メッキ残り部:段付きおねじシャフト 平面取り追加

■キリ穴メッキ剥離について

・キリ穴部はバリ取り処理による、加工付近にメッキ層の剥離がある場合がございます。

焼き入れ画像4

※キリ穴加工付近は焼きなましによる変形のため、外径が公差より外れる場合がございます。

よくある質問

以下の目次から見たい項目を選択すると、該当の質問にジャンプします。

Qシャフト径がインチサイズのものはありますか?
Qシャフトの焼き入れの深さを教えてください。
QD寸公差はメッキ前・メッキ後どちらの公差ですか?
Qセンター穴はついていますか?
Q焼き入れもメッキもされていないステンレスシャフトの取り扱いはありますか?
QSUS440Cまたは13Cr系ステンレスの材質は磁性がありますか?
QSUS440Cまたは13Cr系ステンレスの硬質クロムメッキ品は水中で使用できますか?
Q硬質クロムメッキ品の両端面に表面処理は施されていますか?
Q追加工を複数指定する場合、位相のずれはありますか?
Qスパナ溝加工はできますか?
QV溝追加工を3箇所以上指定できますか?
QL寸は0.1mm単位で指定できますか?
Q細目追加工のPMCとQMSの違いを教えてください。
Qミスミサイトでシャフト選定を行っても条件を満たす型番がありません。
Qキー溝を3つ追加する事は可能ですか?
Qシャフトで錆にくい材質はどれですか?
Qシャフト追加工でWFCとWKCの同時選択は可能ですか?
Qめねじ選択時のタップの有効長はどのくらいですか?
Q外径(D寸)を0.5mm単位で指定できますか?
Q材質をSUS440C相当⇒SUS316に変更することはできますか?
Q軸端フリー形状「G・Hの加工は左右対称ではありません」の意味を教えてください。
Q追加工のHCはどのようなものですか?
Q両端めねじ2穴タイプの取り扱いはありますか?
Qシャフト径がインチサイズのものはありますか?
A

日本国内向けの取り扱いはありません。米国向けに展開しているMISUMI USAでのみ取り扱いがあります。

Qシャフトの焼き入れの深さを教えてください。
A

シャフトの外径によって変わりますので下記表にて有効硬化層深さをご参照ください。

faq画像1
QD寸公差はメッキ前・メッキ後どちらの公差ですか?
A

メッキ後の公差です。

Qセンター穴はついていますか?
A

軸端面につく場合があります。

Q焼き入れもメッキもされていないステンレスシャフトの取り扱いはありますか?
A

回転軸で取り扱いがあります。

*「シャフトと回転軸の違いについて」はこちら

*「回転軸」ラインナップページはこちら

QSUS440Cまたは13Cr系ステンレスの材質は磁性がありますか?
A

磁性があります。

QSUS440Cまたは13Cr系ステンレスの硬質クロムメッキ品は水中で使用できますか?
A

できません。硬質クロムメッキを施しても水の中では錆びます。

Q硬質クロムメッキ品の両端面に表面処理は施されていますか?
A

施されていません。

Q追加工を複数指定する場合、位相のずれはありますか?
A

あります。同一直線上で見た場合、加工位置に±2°の位相を生じることがあります。

Qスパナ溝加工はできますか?
A

できます。追加工「SC、WSC、SX」を選択していただくとスパナ溝追加ができます。

*「追加工&公差変更について」はこちら

QV溝追加工を3箇所以上指定できますか?
A

ご指定いただけません。2箇所までの追加工はご指定いただけます。3箇所以上の場合は「カタログ規格外サービス」よりお見積ください。

*「追加工&公差変更について」はこちら

QL寸は0.1mm単位で指定できますか?
A

ご指定いただけます。追加工「LKC」を選択していただくとL寸を0.1mm単位でご指定いただけます。

*「追加工&公差変更について」はこちら

Q細目追加工のPMCとQMSの違いを教えてください。
A

PMCはベアリングナットの細目ねじピッチ、PMSはシリンダの細目ねじピッチに対応する追加工です。詳細は下記表をご参照ください。

faq画像2

※「追加工&公差変更について」はこちら

Qミスミサイトでシャフト選定を行っても条件を満たす型番がありません。
A

選定条件を記載し「カタログ規格外サービス」からお見積りください。

Qキー溝を3つ追加する事は可能ですか?
A

2つまでしかご指定頂けません。
回転軸なら対応可能です。もしくは「カタログ規格外サービス」にお問合せください。

*「回転軸」ラインナップページはこちら

Qシャフトで錆にくい材質はどれですか?
A

SUS304材を推奨しております。
メッキ処理を加えることにより防錆効果が高まります。

Qシャフト追加工でWFCとWKCの同時選択は可能ですか?
A

ご指定頂けます。
追加工間隔を2mm以上あけてください。

faq画像3
Qめねじ選択時のタップの有効長はどのくらいですか?
A

M寸x2の値になります。
追加工にてMD/NDを選ぶことによりM寸x3の選択も可能になります。

Q外径(D寸)を0.5mm単位で指定できますか?
A

ご指定頂けません。
母材からの生産となるため規格外でも対応不可です。

Q材質をSUS440C相当⇒SUS316に変更することはできますか?
A

標準品では取り扱いございません。また、特注でも対応不可となります。

Q軸端フリー形状「G・Hの加工は左右対称ではありません」の意味を教えてください。
A

右左の形状をG同士、H同士で選択された場合、左右対称にならずばらつきが発生いたします。

Q追加工のHCはどのようなものですか?
A

過去に存在していた追加工です。シャフト外径公差をh5に変更するものですが、現行では標準品でh5公差のものをご用意しております。

Q両端めねじ2穴タイプの取り扱いはありますか?
A

あります。
軸端加工フリータイプで両端をH形状で選択ください。
※代表型番:FSFJ等

注意:右左の形状をH同士で選択された場合、左右対称になりません。
目視手作業のため、ばらつきが発生いたします。