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製造現場のためのカップリング選定情報

困ったときには(Q&A)

Q軸はどのくらいカップリングに入ればよいのですか
Aカタログ記載の本体(ハブ)の長さとしてください。
挿入量が短いと、軸のスリップやクランプ部の破損が発生することがあります。
挿入量が長いと、カップリング内部での軸の干渉により破損することがあります。
Qモーター軸がDカットされているのですが、気を付けることはありますか
Aクランピングタイプのカップリングを使用する場合、軸は原則として丸軸を使用してください。
Dカット軸を使用すると、軸のDカット面の取り付け位置によっては、六角穴付きボルトの締め付けにより 過剰な負荷がかかりカップリングが破損することがあります。
詳しくはカタログまたは取扱説明書をご確認ください。
Q軸とカップリングの固定方法はどれが一番強いのですか
A

どのタイプでも許容トルク値以内であれば締結力に問題はありません。
用途やスペースに応じて選定してください。

クランプタイプ ねじの締め付け力で軸穴を収縮させ、軸をクランプします。
取り付け・取り外しが容易で、軸を傷つけることがありません。
セットスクリュータイプ ローコストであり、最も一般的な締結方法です
ただし、ねじ先が軸に直接当たるため、軸を傷つけたり、取り外しが困難になる場合があります。
面圧タイプ テーパの楔効果を利用した締結方法で確実で安定した締結が得られます。
高トルクの伝動に適しているため、工作機械のスピンドルに最適です。
キータイプ セットスクリュータイプと同様に一般的な締結方法です。
比較的高トルクの伝動に適用できます。軸方向への移動防止のため、セットスクリュータイプ・クランピングタイプなどと併用します。
Q締め付けトルクは正確に守らなければいけませんか
Aトルクレンチを使用し、スペックに記載の所定のトルクで締結してください。
適正なトルクでないと製品が破損したり、装置が壊れるなど全体への悪影響も考えられます。
Qカップリングの周囲に保護カバーをつけなさい、と言われたのですがなぜですか
A高速で回転するものですので、誤って触れたりすると怪我をしたり、軍手やタオルなどが巻き込まれる恐れがあります。
また、何らかの影響で部品が破損し、破片が飛び散る可能性があります。そのため、必ず安全な保護カバーを設置してください。