精密ボールねじ
商品名 | 精密ボールねじ 軸径φ15 リード5・10・20 |
---|
型番 | BSS1505-500 |
---|
特徴 | 類似品比較ポイント:高負荷荷重・高頻度駆動でご使用の場合、本商品からご検討ください |
---|
※下記表内のオレンジ着色部分は本事例で使用した型式に該当する仕様です
選定根拠
中程度の精度を求める直動駆動として適当
ページトップへ戻る
選定可能サイズ
■精密ボールねじ(スタンダードナット)-精度等級C5-
ねじ軸 | ナット |
---|
材質 | 硬度 | ねじ径 | リード | 全長 | 材質 | 硬度 |
---|
SCM415 | 浸炭焼入 58~62HRC | φ8 | 2 | 100-210 | SCM420 | 浸炭焼入 58~62HRC |
φ10 | 2 | 100-315 |
AISI4150 | 高周波焼入 58~62HRC | 4 | 150-380 |
10 | 150-450 |
SCM415 | 浸炭焼入 58~62HRC | φ12 | 2 | 150-445 |
AISI4150 | 高周波焼入 58~62HRC | 4 | 150-400 |
5 | 150-450 |
10 | 200-600 |
φ15 | 5 | 150-1095 |
10 | 200-1095 |
20 | 230-1095 |
φ20 | 5 | 200-1000 |
10 | 250-1500 |
20 |
φ25 | 5 | 300-995 |
10 | 300-1500 |
20 |
ページトップへ戻る
選定順序
■ボールねじの選定手順
- 使用条件を決定
- (移動体質量、送り速度、運転パターン、ねじ軸回転速度、取付姿勢(水平or垂直)、寿命時間、位置決め精度)
↓
- ボールねじの仕様を仮選定
- (使用条件に応じて、ボールねじの精度等級(C3~C10)、ねじ軸径、リード、ねじ軸全長を仮選定します。)
↓
- 基本的な安全性の確認
↓
- 要求性能に応じた検討
ページトップへ戻る
精度情報
■ボールねじの精度
ねじ軸径 | リード | 軸方向 すきま | ねじれ 方向 | ナットインロー 公差 | (1)(2) | (3) | (4)(5) | (6) | (7) |
---|
振れ公差 (最大) | 振れ公差 (最大) | 直角度公差 (最大) | 直角度公差 (最大) | 振れ公差 (最大) |
---|
φ8 | 2 | 0.005以下 | 右 | -0.007/-0.020 | 0.011 | 0.011 | 0.005 | 0.010 | 0.012 |
φ10 | 2・4・10 |
φ12 | 2・4・5・10 |
φ15 | 5・10・20 | -0.009/-0.025 | 0.012 | 0.012 | 0.011 | 0.015 |
φ20 | 5・10・20 |
φ25 | 5・10 | 0.013 | 0.013 | 0.013 | 0.019 |
20 | -0.010/-0.029 |
(mm)
ねじ軸径 | (8)振れ公差(最大)/ねじ軸全長 |
---|
-125 | 126-200 | 201-315 | 316-400 | 401-500 | 501-630 | 631-800 | 801-1000 | 1001-1250 | 1251- |
---|
φ8 | 0.035 | 0.050 | 0.065 | - | - | - | - | - | - | - |
φ10 | 0.040 | 0.055 | 0.065 | 0.080 | 0.090 |
φ12 |
φ15 | - | 0.045 | 0.055 | 0.060 | 0.075 | 0.090 | 0.120 | 0.150 | 0.190 |
φ20 |
φ25 | - | 0.040 | 0.045 | 0.050 | 0.060 | 0.070 | 0.085 | 0.100 | 0.130 |
ページトップへ戻る
速度・荷重(負荷情報)
■ボールねじの定格荷重
ねじ軸径 | リード | 基本定格荷重 |
---|
C(動)kN | C₀(静)kN |
---|
φ8 | 2 | 1.95 | 2.6 |
φ10 | 2 | 2.25 | 3.3 |
4 | 3.35 | 5.9 |
10 | 2.2 | 3.5 |
φ12 | 2 | 2.45 | 4.1 |
4 | 3.6 | 6.75 |
5 | 5.95 | 9.8 |
10 | 3.85 | 5.9 |
φ15 | 5 | 6.9 | 12.5 |
10・20 | 4.4 | 7.9 |
φ20 | 5 | 8.35 | 17.5 |
10 | 13.5 | 25.1 |
20 | 9.2 | 16.2 |
φ25 | 5 | 9.4 | 22.2 |
10 | 16.1 | 33.4 |
20 | 10.4 | 20.1 |
ページトップへ戻る
技術計算
■ボールねじの寿命計算
ボールねじの寿命時間は以下式により算出されます
- C:基本動定格荷重(N)
- Pm:軸方向平均荷重(N)
- Nm:平均回転数(min⁻¹)
- fw:運転係数
- 衝撃のない静かな運転 fw=1.0~1.2
- ふつうの運転 fw=1.2~1.5
- 衝撃を伴う運転 fw=1.5~2.0
-基本動定格荷重の定義-
基本動定格荷重とは一群の同じボールねじを運転した時にそのうちの90%が剥離を
起こさずに回転できる寿命が100万回転(10⁶)になるような軸方向荷重をいいます
-軸方向平均荷重、平均回転数の算出について-
運転パターンに合わせて算出する必要があります。
運転パターン、荷重等の条件を正確に求めることは非常に難しいと思われますが、
寿命は荷重の大きさの3乗で反比例しますので
できるだけ正確に求めるとボールねじの選択範囲が広がります
-運転パターン例- (T1+T2+T3=100%)
運転 パターン | 軸方向荷重 | 回転数 | 時間 割合 |
---|
|
A | P1N | N1min⁻¹ | t1% |
B | P2N | N2min⁻¹ | t2% |
C | P3N | N3min⁻¹ | t3% |
ページトップへ戻る
リニアガイド
※下記表内のオレンジ着色部分は本事例で使用した型式に該当する仕様です
選定根拠
直動ガイドとして最も一般的
ページトップへ戻る
選定可能サイズ
■リニアガイド(中荷重用・普通すきま・2ブロック・潤滑ユニット付・標準ブロック)
材質 | 硬度 | 全高 | レール長さ |
---|
炭素鋼 (SCM等合金鋼) | 58HRC~ | 24 | 160-1480 |
28 | 220-1960 |
33 | 220-1960 |
ページトップへ戻る
選定順序
■リニアガイドの選定手順
- 使用条件を決定
- (移動体質量、送り速度、運転パターン、寿命時間)
↓
- リニアガイドの仕様を仮選定
- (使用条件に応じて、リニアガイドの荷重タイプ、
全高、レール長さを仮選定します。)
↓
- 基本的な安全性の確認
ページトップへ戻る
精度情報
■予圧と精度基準(標準ブロック・軽予圧・上級)
(μm)
Hの寸法許容差 | ±100 |
---|
Hのペア相互差 | 20 |
---|
W2の寸法許容差 | ±100 |
---|
W2のペア 相互差 | H24・28 | 20 |
---|
H33 | 30 |
---|
(μm)
| レール長さ |
---|
-250 | 251-400 | 401-500 | 501-630 | 631-800 | 801-1000 | 1001-1250 | 1251-1600 | 1601-2000 |
---|
走り 平行度 | 7 | 12 | 14 | 18 | 21 | 23 | 25 | 27 | 28.5 |
---|
ページトップへ戻る
速度・荷重(負荷情報)
■リニアガイドの定格荷重(中荷重用・普通すきま・並級)
全高 | 基本定格荷重 | 静的許容モーメント |
---|
C(動)kN | C0(静)kN | MA・MB N・m | Mc N・m |
---|
24 | 5.0 | 8.23 | 33 | 57 |
28 | 7.2 | 12.1 | 58 | 135 |
33 | 11.7 | 19.6 | 109 | 225 |
ページトップへ戻る
技術計算
■リニアガイドの寿命計算
- ●寿命
- リニアガイドが荷重を受けて直線往復運動をする場合には、たえず繰返し応力が転動体(鋼球)や転送面(レール)に作用しますので、材料の疲れによるフレーキングと呼ばれる、うろこ状の損傷が現れます。この最初のフレーキングが発生するまでの総走行距離を、リニアガイドの寿命といいます。
- ●定格寿命
- 定格寿命とは、一群の同じリニアガイドを、同じ条件で個々に走行させたとき、そのうちの90%がフレーキングを起こすことなく到達できる総走行距離をいいます。定格寿命は基本動定格荷重とリニアガイドに加わる荷重から次のように求めることができます。
- 実際にリニアガイドを使用する場合には、まず荷重計算を行わなければなりません。直線往復運動における荷重は、運動中の振動や衝撃、更にはリニアガイドに対する分布状況も十分に考慮する必要があり計算で求めることは容易ではありません。また使用温度なども、寿命に大きく影響を与えます。これらの条件を加味すると前記の計算式は次のようになります。
- L : 定格寿命(km)
- fH : 硬度係数(図-1参照)
- fT : 温度係数(図-2参照)
- fC : 接触係数(表-1参照)
- fW : 荷重係数(表-2参照)
- C : 基本動定格荷重(N)
- P : 作用荷重(N)
- ●硬度係数(fH)
リニアガイドの使用に際しては、ボールが接触する軸についても十分な硬度が必要です。適切な硬度が得られない場合は、許容荷重が減少することになり、結果として寿命が短くなります。
定格寿命を硬度係数で補正してください
- ●温度係数(fT)
リニアガイドの温度が100℃を超えると、リニアガイド及び軸の硬度が下がり、常温で使用する場合より許容荷重が減少し、寿命も短くなります。定格寿命を温度係数で補正してください。
*リニアガイドは、各商品ページの耐熱温度の範囲内でご使用ください
- ●接触係数(fC)
表-1. 接触係数
1本の軸に組付けられるベアリング数接触係数fc
1 | 1.00 |
2 | 0.81 |
3 | 0.72 |
4 | 0.66 |
5 | 0.61 |
実際のリニアガイドの使用に当っては、一本の軸に対し2ヶ以上のリニアガイドを使用する場合が一般的です。この場合、それぞれのリニアガイドにかかる荷重は加工精度によって変化し、等分布荷重にはなりません。その結果、一軸当りのリニアガイド数によってそのリニアガイド1ヶあたりの許容荷重が変化します。定格寿命を表-1の接触係数で補正してください
- ●荷重係数(fW)
表-2. 荷重係数
使 用 条 件 | fw |
---|
外部からの衝撃振動もなく 速度も遅い場合 15m/min以下 | 1.0-1.5 |
特に著しい衝撃振動もなく 速度も中速の場合 60m/min以下 | 1.5-20 |
外部から衝撃振動があり 速度は高速の場合 60m/minを超えるもの | 2.0-3.5 |
リニアガイドに作用する荷重を計算する場合、物体の重量のほかに運動速度に原因する慣性力、あるいはモーメント荷重、さらには各々の時間的変化なども正確に求めることが必要です。しかし、往復運動においては常に起動、停止の繰返しが伴う以外にも、振動・衝撃の要素が考えられ、正確な計算は困難です。したがって、表-2の荷重係数を用い、寿命計算を簡素化します
- ●作用荷重Pの算出方法
- ブロック単体にモーメント荷重が掛かる場合は次の計算式によってモーメント荷重を作用荷重に換算してください。
- P:作用荷重(N)
- F:下向荷重(N)
- Co:静定格荷重(N)
- MA:静的許容モーメントーピッチング方向(N.m)
- MC:静的許容モーメントーローリング方向(N.m)
- Lp:ピッチング方向の荷重点距離(m)
- Lr:ローリング方向の荷重点距離(m)
ページトップへ戻る
IDEA NOTE購入部品の有効活用によるコストダウン
リニアガイドの取付けに購入部品の高さ調整ブロックを活用することで設計工数を低減できる。
購入部品のボールねじとボールねじ用サポートユニットを標準品にて活用することで設計工数を低減できる