
IDEC株式会社
AGV/AMRの開発期間を大幅に短縮
「誰でも作れる」開発キットを実現
IDEC株式会社(大阪府大阪市)は押しボタンスイッチ、非常停止用スイッチ、タッチパネル、PLCなど、
工場の生産設備を制御する製品や部品の製造・販売を行うFA機器・制御機器のメーカー。
このたび、AGV/AMR向けホイールドライブなど、モビリティソリューション製品の企画を担当されている
神山さまにMISUMI FRAMESが採用されている「SWD Build KIT」についてお話を伺いました。



製造・物流現場でのお客さまの課題
− まず業務内容について教えてください
神山さま 当社はFA機器・専用機器メーカーで、押しボタンスイッチや非常停止スイッチ、タッチパネルなど、工場の生産設備を制御するための部品を提供しています。
押しボタンスイッチでは国内トップシェアで、安全を重視した製品思想が創業以来の強みです。
私はホイールドライブなど、モビリティソリューション製品の企画を行う部署に所属しています。
当社製品のセーフティホイールドライブを搭載したAMR開発キット「SWD Build KIT」の企画を主に担当しています。

製品詳細>https://mktg.idec.com/ja-jp/safety-wheel-drive/swd-build-kit-jp
※IDECメーカーサイトへ遷移します。
− 開発キットの開発背景を教えてください。
神山さま 当初は部品メーカーとして、セーフティホイールドライブを単品で販売していました。
ただ、AMRを一から構想・開発から導入するまでには非常に時間がかかり、平均すると構想から導入まで1年半程度かかるケースが多いことがわかりました。
そこで、開発期間を短縮する方法として、開発キットの提供を検討しました。
− 具体的にお客さまはどのような課題を抱いていましたか?
神山さま セーフティホイールドライブの部品単体だけではAMRの完成までに多くの時間と専門知識が必要でした。
「AMRを内製したいけど開発に詳しい技術者がいない」
「数百キロ、場合によっては1トン近い荷物を安全に運ぶにはどうしたらいいか分からない」などのお客さまが多くいらっしゃいました。
弊社が提供する従来製品では、電気やソフトは参考にできても、実装する際の車体設計は一から必要でした。
そこを何とかしたいと考えました。
神山さま そこで誕生したのが、SWD Build KITです。
ハード・ソフト・安全機能をパッケージ化し、AMR開発のハードルを一気に下げることを目指しました。

MISUMI FRAMESで誰でも簡単に車体設計・カスタマイズ
− SWD Build KITでどれくらい開発期間を短縮できるのでしょうか。
神山さま ケースにもよりますが、半年〜1年程度の短縮が期待できます。
理由は大きく3つあります。
1.ハードウェアのモジュール化
2.ソフトウェアのパッケージ化
3.MISUMI FRAMESを使った参考車体データの提供
この3点で、設計・検証工数を大幅に削減できます。
− MISUMI FRAMESを採用した理由について教えてください。
神山さま 製造・物流現場ではアルミフレームを用いた台車が利用されていました。
お客さまとの会話の中で、
「アルミフレームの設計ならMISUMI FRAMESを使っている」という声を非常によく聞いていました。
それなら、世の中に広く浸透しているプラットフォームを使うべきだと考え、採用しました。
− 現場ではどのように活用されていますか?
神山さま 当社がMISUMI FRAMESで作成した車体のモデルデータをお客さまにお渡ししています。
1台目はモデルデータのまま手配していただき、
2台目以降では自由にカスタマイズして使用されるお客さまが多いですね。
神山さま 正直、MISUMI FRAMESなら誰でもすぐに使い方が分かると思います。
だからこそ、お客さまにもすぐ受け入れてもらえています。
締結部品が自動で配置されたり、注文まで連携できたりするのも非常に魅力的でした。
大幅な時間短縮になっているため、SWD Build KITとの親和性も高いです。



グローバル展開も目指していきたい
- 今後はどのように展開していきたいですか?
神山さま AMR開発のハードルを下げることがこのSWD Build KITの開発目的です。
近年、AMRに関する国際安全規格も整備されつつあります。
しかし、既存のAMR製品の多くは、まだ十分に対応できていないのが実情です。
安全はIDECの原点です。
だからこそ、安全規格に対応したAMRを、よりシンプルに、より低コストで実現したいと考えています。
神山さま 現在は国内向けに提供しているSWD Build KITですが、今後は欧州・米国への展開も視野に入れています。
MISUMI FRAMESと組み合わせることで、AMR開発の新しいスタンダードを作っていきたいですね!
