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キャブタイヤケーブル選定ガイド

キャブタイヤケーブル・コードとは

600V(ボルト)以下の電路に使用するケーブルで、建物への支持や固定せず、通電状態のままで移動が置きうる配線回路に使用する事を目的としたケーブルがキャブタイヤケーブルです。同様の環境下ですが300V以下の小型電気器具類に使用するケーブルの場合はキャブタイヤコードと呼称されています。
ただ、一口にキャブタイヤケーブル(コード)といっても、絶縁被覆材料や構造によって様々なタイプのケーブルが流通しており、ご使用用途に適した商品を選択する必要がございます。

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キャブタイヤケーブルのメーカーと主な型式一覧

キャブタイヤケーブルの被覆(シース)素材による商品区分

ビニルキャブタイヤ

ビニルキャブタイヤ

VCTF(300V)、VCT(600V)といった略号で表示されます。後述されるゴム絶縁やエコマテリアルと比較して安価なため、主用途である電源コードとしてだけでなく、多用途で使用されています。また柔軟性や耐油性能を強化したタイプのケーブルや可動部配線に適した可動ケーブル(ロボットケーブル)などの商品もメーカー各社で取り揃えられております。なお、一般的なキャブタイヤケーブルのシース色が灰色に対し、FA用途に適した商品のシース色は黒色である事が多いです。

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ゴムキャブタイヤ

ゴムキャブタイヤ

絶縁シース共にゴムを使ったケーブルの総称をゴムキャブタイヤケーブルと呼びます。天然ゴム製のゴムケーブルが過去は一般的でしたが、合成ゴムを使ったケーブルに現在は移行しつつあります。合成ゴムを使った商品のPNCTタイプは耐候性や耐水性に優れ、屋外で使用されることも多いです。

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エコキャブタイヤ

エコキャブタイヤ

エコキャブタイヤケーブルと呼ばれます。略号として“EM”という記号が付記される事が一般的です。廃棄処理の際の環境への負荷を抑えるために開発された材料で、鉛やハロゲンを含まず、耐燃性を有し、リサイクルし易い材料で構成されたケーブルとなります。被覆材料にはポリエチレン系の素材が使われているようです。

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※電線に使われる材料特性についての詳しい情報は以下のリンクをご覧ください。
電線の材料特性

キャブタイヤケーブルと規格について

基本的に日本国内での使用であれば、PSE取得品を使用する事が一般的ですが海外でのご使用や輸出をご検討する場合は輸出国の電気関連の安全法に従う必要がございます。
電気用品安全法や海外規格(UL規格、CSA規格、CEマーキング、CCC認証など)についての詳しい情報は以下のリンクをご覧ください。

電線規格に関するガイド

ケーブルの構造と用語解説

ケーブルの構造を理解する上で必要な用語(※)については以下のリンクをご覧ください。

※用語例

断面積、AWG(American Wire Gauge)、芯数、対数、ツイストペア導体、導体構成、素線、絶縁体厚さ、線芯外径、シールド(遮蔽)、
シース、シース厚さ、仕上外径、許容曲げ半径、導体抵抗、絶縁特性、耐電圧、許容電流、静電容量、定格電圧、許容最高温度、電流減少係数など

eカタログの見方とeカタログ用語解説

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