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Vol.06
2009年8月20日号
マーケティングセミナー

横田先生の世界金型産業講座
工作機械産業と金型産業の関係

世界一の日本の工作機械産業と金型産業

前回の講座で今回は「世界一の日本の工作機械産業」と「世界一の日本の金型産業」のつながりについて説明すると約束しました。日本の工作機械産業は世界一の生産量を過去20年以上にわたって維持し続けています。工作機械メーカは中小合わせると日本国内には100社以上あります。これもまた世界一と言っても良いでしょう。この工作機械メーカの中には金型企業が工作機械事業を興した例も少なくありません。一般的には「工作機械産業=自動車部品製造向け産業」のイメージが強く「工作機械は自動車部品を作る機械」であると誤解している人が大半です。然しながら良く考えてみると、自動車部品は一部エンジン部品を除いてほとんどの部品は「金型」から製造されています。確かに、金型を使って作られたそれら部品の中には、仕上げ加工用として工作機械が使われることもありますが、現在の自動車部品製造は「非切削」「非研削」で部品を製造する方向に向っています。

 

自動車製造からエンジン製造が無くなったら工作機械産業はどうなるか?

将来の自動車は環境問題の世界的風潮により、ガソリンエンジン車から電気自動車に置き換わろうとしています。そうなると、現在自動車産業向けの大半を占めているガソリンエンジン部品加工用工作機械は全て不必要になります。そのことを見越した日本の工作機械工業会では、10年以上前から「自動車技術の将来展望」の調査を行い「自動車製造からエンジン製造が無くなったら工作機械産業はどうなるか」について検討を行っています。その結果、確実に自動車製造部門への工作機械設備投資は減少することが明白になってしまいました。一方、私達が生きている金型産業分野では、今後益々最新鋭工作機械への設備投資欲は増大することはこれも確実です。元々、工作機械産業は金型産業が発展した地域で成長してきました。見方を変えれば、金型産業の無いところでは工作機械産業は発展しません。両産業はお互いに支え合いながら発展を続けてきたのです。
インドや中国、ロシアといった大国にも工作機械産業が無かったのは、金型産業が未成熟であった理由からです。逆に、もし金型産業が衰退すれば当然ながら工作機械産業も確実に衰退します。これは過去の米国工作機械の栄枯盛衰の歴史をみれば明らかです。ついでに言えば、ボールねじやNC装置と言った工作機械産業に頼っている他の産業も同様に金型産業が衰退すると消滅してしまいます。この観点から見ても、決して表には見えませんが金型産業は日本の製造業全体にとって非常に大切な産業なのです。

 

工作機械産業にとっての金型産業の
位置づけ

現在の工作機械の主流はマシニングセンター(以後MCと記す)放電加工機(以後EDMと記す)やワイヤー放電加工機(以後WEDMと記す)及びNC旋盤、平面研削盤、円筒研削盤等が主なものです。他にも治具研削盤や内面研削盤、レーザー加工機等もありますがこれは生産台数が限られた機械で工作機械産業の主流ではありません。この中でEDM はプラスチック金型企業向け、WEDMはプレス金型企業向けで、殆どが金型企業向け工作機械です。自動車部品製造をEDMやWEDMで直接加工していることは見たこともありません。MCは確かに自動車部品製造にも一部使われますが、MCもまた殆どはプラスチック金型製造企業に納品されています。 page up

日本の工作機械輸出率は50%を超えていますが、輸出先である海外の顧客層は自動車メーカではなく金型企業と言った基盤産業企業です。このことはアジア地域で開催される工作機械の展示会を見た人は、展示会名が金型産業向け展示会である「インターモールド○○展」であることから既に理解しているでしょう。
私は40年程前、所属していた会社からEDMの開発を命じられました。その時は、未だ日本ではEDM加工は一般には使われていませんでした。それでも一部Japax社が製造するコンデンサ方式EDMが存在していましたが、電極消耗が大きく、金型の形彫り加工には使えない機械でプレス金型の穴加工の前加工用の特殊装置でした。数社で行われていた工作機械メーカでのEDM開発完了後の販売目標市場は明確に金型産業用市場でした。当時それら金型加工用EDMの競合となる世界的メーカはスイスと米国でした。しかし両国とも金型産業の規模が小さかったり金型産業が衰退していく過程にあったこともあり、EDM国内販売が活発でなく、次第にEDM後進国であった日本にその地位を奪われてしまい、ご存じのような現在の日本メーカの独占状況になっています。工作機械企業は「開発する地域に市場が無ければ本当の技術開発は出来ない」ことを理解しています。特に最近の自動車業界の展開から「工作機械産業にとって生き残りのためには金型産業は非常に重要な産業である」と強く再認識していることは、昨年秋東京で開催された日本国際工作機械見本市(JIMTOF)の工作機械メーカによる実演展示がほとんど金型加工を例に取って展示していたことからも明らかです。

 

日本の金型企業はどう生き残れば
良いのか?

日本の金型産業にとっての「日本の金型製造のノウハウを積みこんだ」完全自動型最新鋭高精度CNC工作機械は「金型職人でなくても誰でも高精度な金型加工が可能」である非常に便利で戦力になる装置であることは間違いありません。しかし「誰でも高精度加工が出来る装置」なら、日本でなくてももっと賃金の安い海外での金型生産に移行しやすくなります。その結果が現在の海外での「高精度金型」生産の発展に結びついていることは間違いありません。それでは日本の金型企業はどう生き残りをかければ良いのでしょうか?答は簡単です。現在の最新鋭NC工作機械では出来ない金型を作れば良いのです。つまり、MCやEDM、WEDMを駆使すれば出来るような金型は海外移転が激しくなり、日本に残る可能性は一部の特殊な金型製造を除いて、非常に低くなるでしょう。一方、汎用成形研削盤(平面研削盤やプロファイル研削盤等)や汎用治具研削盤といった“職人の技能”が必要な工作機械を使わなければ出来ない金型は今後も確実に日本国内の産業として生き残るばかりでなく海外からの需要も取り入れることが可能な「発展型花型産業」となるでしょう。汎用成形研削盤や汎用治具研削盤は当面の間(筆者の予想では今後数十年は)デジタル化しなければならない要素が多すぎるため完全自動型CNC工作機械にはならないと予測します。従ってこの分野ではまだまだ日本の独壇場が続くでしょう。
以上工作機械産業と金型産業の繋がりについて述べてきましたが、今後の金型産業経営として「将来工作機械技術はどうなっていくか?」について注意深く研究し、金型事業の展開を考えることも必要であることを強調しておきます。

 

次回予告
次回は今回重要なキーワードとしてあげた“職人の技能”について「日本の職人技能は海外で育つか?」について述べたいと思います。



横田悦二郎[ヨコタエツジロウ]先生のご紹介:

経歴/昭和43年黒田精工株式会社に入社後、平成17年4月に ファインクロダ株式会社代表取締役社長に就任。現在では、アジア金型工業会 名誉会長、日本金型工業会顧問や国際金型協会(ISTMA)、NPO法人「アジア金型産業フォーラム」副理事長などの要職をも務める。また、著書/連載記事として「世界に勝つモノづくり 金型ジャパンブランド宣言」や「本気でJAPANものづくり戦略」の執筆者としても著名。

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