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Vol.04
2009年6月1日号
マーケティングセミナー

横田先生の世界金型産業講座
金型製造における工程分業は有利か?不利か?

前回の講義で日本の金型製造方法はアジア諸国の製造方法と基本的なところで違うというお話をしました。つまり、日本の金型づくりは「材料切断」から始まり最終組み立て、テスト加工まで一貫生産方式である一方、アジア諸国の金型企業は内製金型が中心であることもあり製造工程ごとの外注分業システムになっています。今回はこの違いにおける有利点と欠点について述べるとともに今後日本の金型産業はどのような製造方法をとったら良いかについて要点を絞って説明します。
日本の金型産業と言われる業種は(社)日本金型工業会の正会員は「金型を製造し販売する事業を持つ企業であること」とされているように金型自体を製品として製造販売する業種です。一方、海外特にアジア諸国の金型工業会に所属している企業は主として「金型を使って部品や組立最終製品を製造販売する企業」です。言い換えればアジア諸国の金型企業における金型は「利益を出すための道具」として位置付けられています。これを農業の分野で言えば「米作り」をして米その物を販売している農家と、米を使ってレストランを経営する業者やコメ加工食品を製造販売している業者も同じ「米産業会」の会員と言っている様なものであると認識して頂いて良いと思います。日本の「米作り」農家は一般的に苗代作りから刈入れ・脱穀・袋詰めまで一貫生産方式を取っていますが、もしレストラン経営と併業するような場合における「米作り」はコストの点を考慮して工程ごとの他人任せになる可能性が高くなるのは当然です。又、日本の金型業者は一貫製造の為に必要な設備を、設備投資資金の状況に合わせ長年かけて徐々に設置してきました。それらの設備を使う従業員も一つ一つの設備が設置される度にその設備を活用するための新しい技術を「熟練工」と呼ばれるまで徐々に習得してきました。然しながら、アジア諸国の金型製造者はそれら設備を一度に購入する資金的な余裕は当然ながらありませんし、経営の面からみても、前回の講義で説明した通り、稼働率の悪い金型加工設備の面からみても、簡単に新鋭設備(ほとんどが輸入品で高価)を導入する決断は出来ません。加えて、金型製造のための設備を全て一人の作業者が習得するには10年単位の時間が必要です。一方、アジア諸国における金型需要は「待ったなし」の状態でした。その結果、金型製造作業の工程分業が積極的に行われることになりました。この流れは最近始まったのではなく、30年以上前の香港や台湾の金型産業でその基本が作られたのではないかと推測します。台湾の台北や台中地域の金型産業集積地における金型製造は、殆どの場合、金型部品製造は外注加工で行われます。その外注内容も日本とは少しニュアンスが違います。例えば台湾では、材料切断・切削加工・熱処理工程・研削加工・放電加工の工程ごとに加工業者が存在し、切削加工と研削加工を同時に行う企業は稀です。日本ではそのような加工工程ごとではなく、部品完成品ごとに、その形状や精度・数量・価格等によって外注先を変えます。30年ほど前、香港の金型企業を訪問したとき香港の金型企業(時計金型でしたが)は10階建以上のビルの一階部分にありました。 page up

そのビルの最上階には材料切断企業があり、次の下の階は切削加工企業その下の階には熱処理企業と工程の順序に従って下の階に品物が流れ、最終的には最下階の金型企業で金型を完成することが出来るシステムでした。ビルに存在する一つの企業が2~3人程度の零細企業で構成する金型企業集団ビルでの製造です。現在は、多少形態は変わってはいますが、工程分業による金型製造システムは今でも大きくは変わってはいません。
さて、日本方式とアジア諸国方式と二つの方式を説明しましたが、設備効率の点や従業員が作業を短時間で習得する点から見るとアジア諸国の方式の方が優れています。例えば材料調達は材料切断業者がまとめて大量に材料を購入し保管することが出来るため「安くて速い」材料を調達できます。切削工程でも常に最新鋭の切削工作機械を導入出来ますのでここでも「安くて速い」加工が可能になります。結果として価格と納期の点では有利に働くと考えられますが、品質向上の点では難しいところが出てきます。つまりアジア諸国方式では金型業者が如何に品質を上げようとしても途中の工程のどこかの企業がそれに参加しなければ高品質金型製造は出来ないことになります。又、もし金型に不具合が起きた場合、そのメンテナンスは最終の金型組み立て企業では出来ないことになる可能性もあります。結果、アジア地域で製造販売されている金型は「品質が悪い!」とか「メンテナンスが不親切!」とかの評価を受けることに繋がっています。部品の製造販売企業が簡単に社内に金型製造部門を持てるのはこのアジア諸国方式が存在することが背景にあります。つまり金型が必要な企業は金型組み立て工程さえ持てば、後はすべて外注で賄えることになります。このケースの場合、金型製造部門を持つ部品企業が欲しい人材は日本の金型熟練工のような工程全てを知っている人材です。そのため、彼らが常に日本に要求してくるのは「日本の定年退職した金型熟練工の人材」になります。実際、日本の金型企業を退職した熟練工の人がアジア諸国の企業で働いている姿をよく見ます。
日本方式が良いかアジア諸国方式が良いかの結論を出すことは非常に難しいのですが、私の結論は「両者の良い点を入れた新しい金型製造のための分業体制が必要である」ではないかと思います。例えば、標準化出来る部品は極力標準化し、購入部品に置き換えることも必要です。家を作る時釘一本からトイレまで自分で作るのは理想ですが、釘やビス、ガラスや洗面台等は購入した方が「安くて速くて品質の良いもの」を得ることが出来ます。然し、だからといって全ての部品を購入品に頼ると海外企業との競争に負けることは明白です。日本の金型企業は、標準化を積極的に進めると同時に自社の長年培ってきた固有技術が生かせる部分に勢力を特化する特徴のある金型づくりをすることがグローバル経済下で生き残れる唯一の手段であると考えます。
次回は「世界一の日本の工作機械産業」と「世界一の日本の金型産業」のつながりについて説明します。



横田悦二郎[ヨコタエツジロウ]先生のご紹介:

経歴/昭和43年黒田精工株式会社に入社後、平成17年4月に ファインクロダ株式会社代表取締役社長に就任。現在では、アジア金型工業会 名誉会長、日本金型工業会顧問や国際金型協会(ISTMA)、NPO法人「アジア金型産業フォーラム」副理事長などの要職をも務める。また、著書/連載記事として「世界に勝つモノづくり 金型ジャパンブランド宣言」や「本気でJAPANものづくり戦略」の執筆者としても著名。

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