技術情報

ボールねじ式ゴニオステージ
正しくお使いいただくために
回転中心振れ精度・回転中心高さについて

ボールねじ式ゴニオステージ

移動量、等速性について

ボールねじの直線駆動をステージ内部のベアリングにより回転運動へ変換しております。（直線運動を、回転運動に変換している為、ボールねじ移動距離とステージ移動角度は同一になりません。）
この為、ストロークセンターとストロークエンドでは1パルスあたりの分解能が異なります。等速でパルス信号を送っても回転速度は一定になりません。

移動量計算方式

＊ストロークセンターを基準にした計算式です。
①移動角度＝arcSin（（入力パルス＊X）/P）
②入力パルス＝P＊Sin（移動角度）/X

定義

定義	値	単位
支点間距離 P^※	76	mm
ボールねじリード	1	mm
モータ基本ステップ角	0.72	度
1パルスのボールねじ移動量 X	0.002	mm

※支点間距離はステージにより異なります。

基本SPEC

型式	モータ基本ステップ角	支点間距離P
GMPBG70-70	0.72°	76mm
GMPBG70-96	0.72°	102mm
GMPBG70-122	0.72°	128mm

正しくお使いいただくために

取付け方法

上面プレートをCWまたはCCW側にストロークさせると、2箇所ずつボルト穴がのぞきます（計4箇所）。サインモーションステージはコントローラで駆動させると、リミットセンサが感知し、取付穴を確保できません。必ず手動にて取付穴を出し、付属ねじで固定してください。

ステージ上面・下面に取付ける対象物について

平面度の粗い対象物を取付けたり、平面度の粗い物に取付けますと、ステージ面を変形させ、精度に影響を及ぼす場合がございます。
ご注意ください。【平面度の目安： 10μm以内】

ステージの取付け姿勢について

各製品のSPECは平面に設置したときを条件としております。
天地逆転取付けや、側面垂直または側面水平取付けなど平面設置以外でご使用の場合は注意が必要です。
耐荷重や精度はその取付け姿勢により大きく変ってきます。
使用可否については、下記の製品別姿勢特性表を目安としてください。
使用条件に応じて最適な機構の製品、ご使用方法をご案内いたしますのでお気軽にご相談ください。

製品別姿勢特性表

移動ガイド【送り方式】	天地逆転使用	側面水平使用	側面垂直使用
クロスローラ【ボールねじ】	○	○	○
クロスローラ【ウォームギヤ】	○	○	○

回転中心振れ精度・回転中心高さについて

当社のクロスローラゴニオステージは、回転中心振れが非常に小さく、高精度です。

回転中心振れ精度

回転中心（設計理論上で無く、実際の回転中心）高さに真円球を置き、フルストロークさせたときの真円球の振れ量（X.Y.Z）を、回転中心振れ精度としています。

回転中心高さ（ワークディスタンス）

回転中心高さは、ステージ上面から真円球中心までの高さになります。

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