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No.000359 溶接用位置決めクランプ機構

位置決め、クランプ、前進・後退は独立で働き、投入・取出しが容易

フレーム部品とブラケット部品を位置決め・クランプし、溶接する機構

IDEA NOTE ピン出入りシリンダ保護

ピン出入り用ガイド付シリンダはストローク調整を兼ねて、シリンダハウジング側、ロッド側にブロック状部品を取付けている

IDEA NOTE センサの調整

ワーク確認センサはM8のものを使用しているが、現場での調整作業性を考慮し、ナット止めではなく、ねじ面をセットビスで押して固定している

IDEA NOTE クランプツメに可動カバー

クランプツメにスパッタよけのカバーを取付け、クランプと同時にワークのスパッタからの保護を行っている

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    CADデータ利用規定
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    また本サイトの各事例ページで記載された部品を組み合わせた場合の品質・正確性・機能・安全性・信頼性等の一切の保証は致しかねますので予めご了承ください。
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    CADデータに関する留意事項

    1. アセンブリデータは構想設計段階の組立図で、構造を説明するためのものです。従って、詳細な部品形状は、各種設計条件を加味して仕上げられたものではありません。
      データの一部を流用される際は、ご設計中の条件に適合した仕様に編集してください。
    2. ユニットのアセンブリCADデータは、いくつかのサブアセンブリで構成されています。
      サブアセンブリ単位で流用、編集できるように構成することを意図しています。
    3. ※枠で囲われた部分がサブアセンブリ単位

    4. 製作部品は寸法や形状を編集しやすいスケッチ、ヒストリーを心がけて作成しています。
    5. ユニットに使用している他社購入品CADデータは、カタログを参照し、ミスミ監修にてオリジナルで作成しています。

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  • ※ユニットのアセンブリCADデータは、いくつかのサブアセンブリで構成されています。
       サブアセンブリ単位で流用、編集できるように構成することを意図しています。

仕様

目的・動作

  • フレーム部品とブラケット部品を位置決め・クランプし、溶接する機構
  • クランプ前にそれぞれの位置決め部分が前進している状態で2つのワークを作業者が投入後、位置決め
  • フレーム部品は本ユニット外でクランプされ、この部品に対し、ブラケット部品を位置決めし、クランプする
  • クランプした状態でこれらワークを溶接する
  • 溶接・アンクランプ後、位置決めピン出入り機構、クランプ機構は全体が後退し、ワークの取出しを容易にしている

環境・操作性

  • ロボットによる溶接工程のクランプに適用
  • ワーク投入/取出し時の自動移動機構

対象ワーク

  • 自動車用フレーム部品(一部のみ表示)
    材質:スチール
  • 自動車用ブラケット部品
    材質:スチール、質量:約175[g]
    外形寸法:約W54×D150×H85[mm]

特徴

動作仕様・寸法

  • 外観寸法:W255×D407×H515[mm]
  • ガイドピン径:7.9[mm]
  • クランプ部旋回半径:159.7[mm]

必要精度・荷重

  • ワーク位置決め精度:±0.05[mm]

主要部品の選定根拠

  • ガイドピン
    • ワークを位置決めするのに最適なピン形状を選択
    • ガイドピン径:7.9[mm]/適用ワーク穴径:8[mm]/ガイドピン形状:丸型
  • ワーククランプ用シリンダ
    • ワークをクランプする際に十分なシリンダを選定
    • チューブ内径:50[mm]/シリンダストローク:75[mm]
  • クランプ部移動機構用シリンダ
    • ワーククランプ機構部を移動させるのに十分なシリンダを選定
    • チューブ内径:50[mm]/シリンダストローク:50[mm]
  • 位置決めピン移動機構用シリンダ
    • 位置決めピン部を移動させるのに十分なシリンダを選定
    • チューブ内径:40[mm]/シリンダストローク:25[mm]

設計ポイント

主要部品の計算工程

  • 各シリンダが負荷に対して適切な推力であることを検証する
  • ワーククランプ部
    • ワーククランプ部の重量:W1=18.5[N]
    • シリンダ推力(ボア径:φ50[mm])
      Fc1=η(負荷率)×S(受圧面積)×P(使用圧力)
           =0.5×1649[mm²]×0.5[MPa]=412.3[N]
      Fc1=421.3>18.5=W1
      よって、ワーククランプ部を可動させるのに十分なシリンダ推力
  • クランプ部移動機構部
    • 移動部の負荷荷重:W2=重量×μ(摩擦係数)=138.9[N]×0.3=41.7[N]
    • シリンダ推力(ボア径:φ50[mm])
      Fc2=η(負荷率)×S(受圧面積)×P(使用圧力)
          =0.5×1649[mm²]×0.5[MPa]=412.3[N]
      Fc2=412.3>41.7=W2
      よって、クランプ部を移動させるのに十分なシリンダ推力
  • 位置決めピン部移動機構部
    • 位置決めピン部の負荷荷重:W3=重量×μ(摩擦係数)=40.5[N]×0.3=12.2[N]
    • シリンダ推力(ボア径:φ40[mm])
      Fc3=η(負荷率)×S(受圧面積)×P(使用圧力)
           =0.5×1056[mm²]×0.5[MPa]=264[N]
      Fc3=264>12.2=W3
      よって、位置決めピン部を移動させるのに十分なシリンダ推力

構造の作り込みと設計の勘所

  • 位置決め、クランプ、退避をそれぞれ独立にコントロールできる構成にしている
  • 本装置のみではなく装置全体での重量を軽減させる為にプレートにヌキ穴を設けている
  • スパッタの発生があるため、必要箇所にスパッタ除けのカバーを設けている
  • 位置決め用のブラケット部品は調整のためにシムを用いているが、調整作業効率を考慮し、2本ノック+1本ボルトで締付ける構造
  • クランプ部リンクの締付けボルトはストリッパボルトを使用し、締付によるリンクの回動不良を避けるようにしている

技術計算リンク

  • 検索コード:#UL359

部品リスト

溶接用位置決めクランプ機構 構成部品
No. 部品名 イメージ写真 ミスミ型式
(商品詳細は下記型式をクリック)
数量
1 中荷重用リニアガイド 中荷重用リニアガイド SV2RD33-220 2
2 レール取付け穴用キャップ レール取付け穴用キャップ PACK-SGLC6 1
3 薄型シリンダ 薄型シリンダ MSCCA50-50 1
4 シリンダ用センサ シリンダ用センサ MD11L3 2
5 外ネジ式ストリッパボルト 外ネジ式ストリッパボルト MSB8-30 2
6 ストッパボルト ストッパボルト STRB10-45 1
7 治具用位置決めピン 治具用位置決めピン TELANA8-P7.9-B20-L10-SC 2
8 ヒンジピン ヒンジピン CMGH12-35 1
9 ストップピン ストップピン STEHN17 1
10 ドライブッシュ ドライブッシュ MDZB12-12 2
11 フロ-ティングジョイント フロ-ティングジョイント FJRL18-1.5-20-25 1
12 イケール イケール AIKK200-120 1
13 ノックピン ノックピン MSTM6-15 2
14 ノックピン ノックピン MSTM6-20 2
15 ノックピン ノックピン MSTM6-25 6
16 ノックピン ノックピン MSTM6-30 8
17 ノックピン ノックピン MSTM10-20 2
18 ノックピン ノックピン MSTM10-25 8
19 金属カラー 金属カラー NCLC8-16-16 2
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    部品リストダウンロード(CSV)では、ミスミ部品以外の他社メーカー品、加工品のリストもダウンロード頂けます。
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    2.データの特性
    CADデータのうち、公差・表面の粗さ・面取り等については、実際の製品の形状と異なる場合があります。また、CADデータの容量を軽くし、安定したデータの提供を維持するため、一部の製品につきましては油溝形状やネジ、バネ形状等を省略したデータとなっている場合がございます。あらかじめご了承のうえご利用ください。
    3.免責事項
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    4.著作権
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